四川省・成都は文化の薫り高い街で、中でも川劇は有名だ。
特に口から火を吹いたり、一瞬のうちに次から次へと面を変える変面は、川劇の代名詞とも言える大技だ。
ところが、この火吹きと変面は川劇の最後のわずか5分間の部分で、そこに至るまでの2時間近く、延々と四川語で話される訳のわからない劇を見なければならない。
「あれにはうんざりした」と友人はいった。「あれはお金を出して見るものじゃないよ」
で、僕はその言葉を信じてずっと見ないでいたんだけど、他の友人がどうしても見たいというので一緒に見に行くことにした。
結論から言うと、いやぁ面白かった。
たぶん、あの友人が見た川劇は本物の川劇で、だからつまらなく感じたんだろうと思う。僕が見たのは観光客向けにアレンジされた「四川芸能ショー」とでもいうべきシロモノで、ハッキリ言っていろんな芸の“いいとこ取り”。
川劇の華やかな歌と踊りに続いて、二胡の独奏や人形遣い、影絵などなど、1時間強みっちりと、次から次へと名人芸が繰り広げられる。そしてクライマックスはもちろん火吹きと変面。
ところが、その変面に、今年から新しい芸が加わった。
変面は次から次へと面が変わるだけだけど、なんと全身の服の色も一気に変わっているじゃないか!!
名前を知らないので勝手に変身と呼ばせてもらうけど、旗をぱっと振る一瞬の間に、面から服からがらりと変わる。こうも立て続けに変わわれると圧巻だ。聞くと、この芸は今年から始まった最新の芸らしい。伝統を守りつつも、新しい趣向をどんどん取り入れていくあたり、まだ川劇は死んでしまった伝統文化ではなくて、生きている芸能なんだなぁ、と感じさせられた。
大したものです。
この緑の面と服が、旗を振った次の瞬間に青へ、黄色へ、黒へと変化するわけです。
人気ブログランキング
!投票お願いします!
最近のコメント