まさに驚き桃の木なのだけど、新しい家族が増えてしまった。知り合いが、小鳥の雛を拾ったのだ。色はスズメのような茶色で、大きさはスズメの雛よりも一回り大きい感じ。たぶん、中国の至る所にいる大きめのスズメのようなやつじゃないかと思う。でも、名前は知らない。日本にはいない鳥だ。
その知り合いは、家を出る時に、家の前で拾ったのだという。彼は僕が鳥好きだというのを覚えていてくれて、持ってきてくれたのだ。
さて、そんなわけで急に小鳥を育てることになってしまった。
小鳥の雛を育てる時に一番問題になるのは、ヒナがえさを食べないということだ。特に野生の拾ったヒナは、エサを与えても簡単には食べてくれない。この小鳥もそうだった。ケーキがあったので試しに与えてみても、くちばしを開こうとしない。じっと結んだままだった。聞けば、拾ったのは5時半だという。その時点ですでに9時半だったので、もう4時間も何も食べていないことになる。小鳥の雛は胃が小さいので、長い時間何も食べないでいると簡単に飢え死にしてしまう。このままだと朝になる前に死んでしまうだろう。
いろいろ用事があって、家に帰ったのは10時だった。4時間半、飲まず食わずの計算だ。
小鳥の雛がエサを食べない理由は、多くの場合簡単だ。すなわち、それがエサだと知らないのだ。人間だったらパンを見たらすぐに食べ物とわかる。でも、小鳥のヒナはパンなど見たことがないので、それが食べ物だとわからないのだ。だから、エサを食べるようにするには、それがエサだということを教えればいい。
4時間以上食べていないので、まずは手っ取り早く元気をつける必要がある。それで、まずは蜂蜜を与えることにした。爪楊枝の先を蜂蜜に浸して、それをくちばしにつけてやる。辛抱強く続けていると、小鳥はくちばしが汚れるのを嫌うので、くちばしの掃除のために必ずいつかはくちばしをなめる時が来る。どんな動物でも甘い物は大好きだ。それで、その時にやっと「これはおいしい物だ」と気づくのだ。そして気づいたら今度は自分からなめようとしてくる。
これは以前、スズメの雛を拾った時に試した方法だけど、今回もうまくいった。でも、朝まで蜂蜜だけというのはちょっと心配だ。
それで、今度はパンを蜂蜜に浸して食べさせることにした。といっても、簡単には食べてくれない。パンが食べ物だということを知らないのだ。そこで、妻に頼んで爪楊枝でくちばしをこじ開けてもらい、開いた好きに僕が小さくちぎった蜂蜜パンを口の中に押し込むことにした。
二度、三度と続けるうちに、やっと食べ物だとわかったのだろう。口の中に入れてやれば自分から食べるようになってくれた。まだ、こちらが押し込んでやらないと食べてはくれないけど、でも大きな進歩だ。
次にすることは、暖かくしてやることだ。
小鳥のヒナは体温調節が苦手で、しかも暖かい環境が好きだ。母親の羽の下はだいたい40度くらいだという。だから人間の感覚からすると少し熱いくらいがちょうどいいのだ。それで、ホッカイロを置いた上にちり紙を載せて、とりあえずの寝床を作ってやった。
しかし、これで終わったわけではない。小鳥のヒナは朝早く食事をとらなければならない。明日は日の出と共に起きて、エサを与えることになる。
ヒナを育てるのは本当に大変だ。

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