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2009年4月

■成都は今日も雨だった。

このところ成都では連日雨が降っている。夜に雨が降って、昼間はたいてい上がっている。だから傘を持つ必要がないので楽といえば楽なのだけど、最近、ちょっと気になる噂を聞いた。

このところの連日の雨は、人工的に降らせているのだ、という話だ。

なんでも今は黄砂で空気の汚染がひどくなる時期なので、人工的に雨を降らせて空気を洗っているのだという。人工的に雨を降らすというと、北京オリンピックの時に行ったといわれている方法だ。人工降雨なんてSFの世界の出来事と思っていたけど、本当に使われているとしたら大したものだ。でも、同時に自然をコントロールするなんて、どこかでツケが回ってくるんじゃないか、と心配にもなってくる。人工降雨といっても、実際は他のところで降るはずの雨を先取りしているに過ぎないわけだから、本来降るはずなのに降らなくなった地域はどうなってしまうんだろう?

中国はあちこちで水不足だの異常気象だのといわれているけど、こういった自然操作もその一因じゃないか、なんて思ってみたりする。

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■中国の電車に乗ってみました。

中国の農村におじゃました帰りに電車に乗ってみました。本当はバスで帰る予定だったんだけど、鉄道の方が安いよ、といわれてついホイホイ乗ってしまったのです。結果からいうと、正直なところ「乗らなければ良かった」。
中国の電車は、日本でいうところの、まさに「鉄道」で、長距離鉄道。決して山手線や東横線のようなものじゃない。日本の“電車”はこちらでは“地下鉄”にあたるようだ(もっとも成都にはまだ地下鉄もないけど)。

で、その鉄道。

実に汚い。
また、長距離を走ってくるので、乗っている人も疲れ切っているというか、あるいはどこか哀愁さえ漂っている感じだ。でも、一番の問題点はやっぱり汚い点。床のあちこちにゴミが散らばっている。途中で乗務員がホウキを持って床を掃きに来なければいけないほどゴミが多い。正直、電車に乗っているというよりは、走るゴミ箱に乗っているような感じだ。
おまけに僕が乗った時は満席で、席がまったくなかった。成都まで約1時間半、立ちっぱなしだ。

ところで、一時間を過ぎた頃、ふと気がついたことがある。車内で立っているのは、僕と妻と、その他数人だけではないか。同じ駅から一緒に乗ってきたたくさんの中国人たちも席はないはずなのに、彼らはどこにいるのだろう?
妻に聞いたところ、彼女は「あなた何言ってるの?」という顔をした。
それから数分後、僕らの近くの男性がトイレに立った。妻はそこに席が空いたのを見ると、当然のことのように空いた席に座った。そんなのありかい? 僕は唖然としてしまった。しかも、彼女の両側がその男性の親族なのは、この一時間の観察からわかっている。
ところが、その親族たちは、妻に対して何も言わなかった。それどころか、トイレから帰ってきた男性も、自分の席が取られたにもかかわらず、何も文句を言わず、以前妻が立っていた場所に黙って立った。彼の親族も、文句ひとつ言わずにいる。

中国では、自分の権利を、“強く”主張した者の勝ち。

電車を降りてから、妻は「わかった?」と言った。「何が?」と僕は聞き返した。「どうして一緒に乗った他の中国人が立ってないかよ。私が見本を示してあげたでしょ」
つまり、人が立ったスキに席を乗っ取る。乗っ取られた者は、本来なら無理矢理自分の席に座る。だから3人掛けのイスに4人がぎゅう詰めで座っているなんてざらだ。そうやってみんな無理矢理座っているから立っている人が少ないのだ。

日本人には考えられないルールだ。

まあ、面白いと言えば面白いルールではあるけど……。

Rail
↑電車の中でハモニカを吹いて気を紛らわしているおじさん。腕前の方はお世辞にも上手とはいえなかった。騒音になるかもしれないとは考えていないようだ。自分のしたいことをする。それがここでのルールのようだ。

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■ユニクロができていました。

昨日、双楠の伊藤洋貨堂に買い物に行ったら、なんとユニクロができていました。
知らなかった。
Tシャツ1枚79元というのは、日本円で1200円弱。価格は日本とだいたい同じだろうか。記念にパックマン柄とディグダグ柄を買ってしまいました。
さらにうれしかったのが紙袋。
デザインはなんとヤッターマン!
しかもその紙袋、中国の紙袋と比べて明らかに質が良いのです。中国の紙袋はできの悪い再生紙を使っているんじゃないかと思えるほどすぐによれよれになってしまうけど、このユニクロの紙袋は明らかに紙にコシがあって質の高さがわかります。

ちなみに成都にある他の伊藤洋貨堂にも、もうすでにユニクロが入っていたみたいで、知らなかったのは自分だけか、という感じ。

最近、春熙路にも行ってないしなぁ。

これでますます日本風生活が進んでしまいそうです。

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■中国人はボールペンが好き

中国で生活をして気がつくことのひとつは、中国人はとにかくボールペンを使うのが好きという点だ。日本語教師をしていてもその点にはすぐに気がつく。ノートをボールペンでとるのはまだわかるけれど、テストの答案を書くのもボールペンなのだ。日本人の感覚からすると「それじゃ書き直せないじゃないか!」となるのだけど、彼らは全くお構いなしだ。逆に、彼らの前でシャーペンを使うと「へえ」という顔をされてしまう。その「へえ」は、「へえ(日本人はどうして“そんな物”を使うんだろう?)」という感じだ。
この前、どうしてボールペンを使うのかと彼らに聞いてみたら、その方がハッキリ見えていいじゃないか、と言われた。今ひとつピンと来ない答えだ。

でも、最近ついにその理由がわかった。

彼女は言った。「えんぴつ(シャーペン)で書くと、しばらくしたら字が消えて見えなくなるじゃない」。でも、彼女はその後すぐに「あっ」と何か思い出して、言った。
「でも、私の兄も日本に留学してからはシャーペンを使うようになったっけ。日本製のシャーペンの芯は質がいいから書いた物がいつまでも消えないけど、中国製はそうじゃないのよね」

中国人がボールペンを使う理由がやっとわかった。

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