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■中国の消費者はブランド志向

中国に来て、日本ではほとんどしなかった会話が多くなった。ブランドに関する会話だ。
と言っても、シャネルやらヴィトンだのグッチだのといった有名どころの話じゃなくて、もっと身近な生活用品のブランドの話題だ。例えばZOJIRUSHIを見て「あれは日本製だからいいに違いない」とか、「多少高くても韓国のLOCKLOCKなら漏安心して使える」などなどだ。

考えてみたら、日本にいた時には買い物の基準は値段だった。これは、自国の製品が安心して買えるからだったのだ。でも、ここ中国はそうはいかない。それどころか、ここで値段で商品を選ぶと、とんでもないこと、まさに“安物買いの銭失い(日本では死語!)”になってしまうのだ。

そういえば僕が子供の頃の日本もそんな感じだった。ミニカーを買うのでさえ、「日本製のミニカーはすぐ壊れるから買っちゃダメ。少し我慢してお金を貯めて、外国製の壊れないおもちゃを買いなさい!」と言われたものだ。今の中国(というか成都)はちょうどあの時代の日本のような状況なのかもしれない。

そんなわけで、こっちに来てからブランドでものを買うようになった。やっぱり一番いいのは日本製。でも、高いから、韓国製あたりで手を打つこともある。

日本では、中国の製品は安くてもそこそこ品質を保っていた感じがあったけど、中国では中国製への信頼感はまったくゼロだ。輸出用と自国用ではかなり品質が違うみたいだ。わざわざ作り分ける方がよほど面倒な気がするけど、現実にそうなのだから仕方がない。

ブランド志向は“金持ちの国”と、“安かろう悪かろうの国”の専売特許だ。

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